とら書のブログ
6.92018
食中毒対策 汚物キットを作ろう 具体的な商品をダイソーでチョイス 飲食店必需品 低予算で確実に
はじめに
飲食店で汚物の処理をしなくてはいけない場合が多々あります
特にお酒を扱う店舗、居酒屋などでは気持ちが悪くなったお客様を見かけることはよくある光景です つい飲みすぎてトイレや床で吐瀉物を吐き出してしまい青い顔をしているお客様、そんな時、飲食店としてはたとえ迷惑でも、迷惑そうな顔は厳禁 当然、大丈夫ですか?と声をかけてお客様を心配をして、それと同時に少しでも早く汚物を片付けなくてはいけません
実はこの、汚物が原因で食中毒が発生をして、営業停止になっている店舗はとても多くあります 原因は汚物に含まれるノロウイルスです もちろん汚物すべてにノロウイルスが含まれているわけではありませんが、可能性があります 細心の注意で汚物を片付ける必要があります
汚物を片付けるのは従業員・・・もしその従業員が感染をすると、その菌が今度は食品や料理を汚染します そして、料理を食べるお客様を感染させる・・・それも多数の人数に、そして医者にかかり、保健所に連絡、店舗に調査が入ります 原因の特定は簡単です 菌の採取、検便、食品の検査ですぐに判明をします ノロウイルスだと4日程度、他の菌でも2日程度で科学的な答えが出てきます
原因が、このように従業員が汚染されたことによって広がったとなれば、間違いなく行政処分となり報道の対象となります
侮れません 汚物処理
すべきことはたくさんあります 従業員の教育、ノロウイルス、食中毒の知識の吸収、手洗い方法、従業員のトイレのあり方、食材の調理、保管 食器、調理器具の管理 そして汚物処理の具体的なやり方など・・・ その中で今回取り上げてゆくのが、汚物の処理のために揃えておきたい汚物キットです 備えあれば憂いなし 安全に汚物を処理できる「汚物キット」を用意してみませんか? 安全に感染を広げないために。
ダイソーなどで安く備える裏技を紹介をします 使い捨てを推奨しています 一度、使用したものはどうしても汚染されてしまいます 食中毒が発生して失うものと比べればとても安い出費です この後、詳しく述べますが1000円前後の予算です 惜しまずに一度で廃棄を実践しましょう
今回は掃除キットについて詳しく解説をしています 具体的な器具や防具などが中心です しかし掃除方法は解説をしていません 実は汚物の掃除は普通の掃除と違う特別なやり方で掃除をしてゆきます 大げさに聞こえるかもしれませんが、ウイルスを意識して掃除をする このことで、大きな食中毒のリスクが避けられます 記事の最後にリンクを作ります そちらを御覧ください
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汚物キットなぜ必要 ノロウイルスが怖い
ノロウイルスに関して特徴を見てみましょう
(乾燥に強い) 冬場の乾燥も耐えます ドアのノブなどでも生きていられます 汚物が乾くと風に舞います
(寒さに強い) 冷凍庫に入れても24時間以上経過しないと死滅をしません
(熱に弱い) 蒸し、煮る、焼くなどで死滅をします
(小さい) ウイルスは電子顕微鏡でやっと見れる程度の大きさです
(自塩素酸ナトリウムが効く) 漂白剤で確実に死滅します
(アルコールが効かない) アルコール消毒は効果が少ない 弱酸性のものならば効果あり 中性は効果なし
(人から人に) くしゃみは比較的安全 便とゲロに多く含まれる 手が汚染されると、手から食品がとても怖い
ノロウイルスの特徴を簡単にですが見てみました 皆さんのご存知の「インフルエンザ」を思い出すと特徴がとても似ています カンの良い方は気づかれたと思いますが、どちらも同じ「ウイルス」です そっくりの特徴です 食中毒はどちらかといえば夏場のイメージですが、ウイルス系の食中毒は冬場が中心に発生をします 特徴から寒さ、乾燥に強い、好むということで理解できると思います
汚物キットで大切なこと
従業員が汚染されないこと このことが最も大切です 「防ぐ」この一言に尽きます
防ぐとは従業員が汚染されること、そのことだけではなく食中毒の連鎖を防ぐという意味も含みます そのための「汚物セット」です
汚物から従業員、従業員から食材 食材からお客様 この感染の鎖をどうしても防がなければなりません
食中毒発生の行きつくところは「行政処分」営業停止です
(人から人に)防ぐために汚物処理のやり方が重要であることがわかると思います
勿論、普段の健康管理 調理のやり方 火入れ 器具の使い分け 従業員のトイレの使い方などもとても大切です ノロウイルスはいろいろな角度で対策や防御をしないと防げません
その中で、お客様から従業員への感染予防という観点で見ると、危険なのがこの汚物処理ということになります 連鎖の始まり、スタート地点が汚物処理です
汚物イコール、ノロウイルスと考えて慎重に対処する必要があるわけです
汚染キットではいかに、従業員もしくは掃除をする方にウイルスが感染しないようにするのか、この事を最大限に考えて、内容をチョイスをします 確実に、従業員の衣類、手、足、口を守る そのことがとても重要になります 安全に確実のための防具もしくは武器が「汚物キット」となります
汚物キットは使い回ししないことも大切です ここも本当に大切なポイントです
ホウキやチリトリ手袋など一度でも汚物処理に使ったものは、処分します 簡単に言えば「使い捨て」です
前の項目で言いましたが、乾燥に強いのがウイルスの特徴です ホウキやモップなどが汚染されると、乾燥しても菌は生きています その器具で再びどこかを掃除すると大変なことになります 乾燥した菌は空気中にも舞い上がります もったいないなどの理由で、再び使うことは避けてください これは、私からも頭を下げてお願いしたいほど切なる願いです
そのためにも安いもので揃えることをオススメします 内容を詳しく写真で見せますが私は殆どを100均で揃えています
防護服などもきちんとしたものは数千円もしますが、私は使い捨てにするために100均のレインコートを使用しています 一度の汚物処理ならば十分なクオリティです 工夫をすることで安くても確実な防護のための汚物キットがつくます では汚物キットを紹介してゆきます
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汚物キット一覧
具体的な汚物キットを写真とともに公開します 保健所などの講習会、食品衛生責任者の講習会などで学んだ知識で必要なものを揃えています では、一品ずつ見てゆきましょう くどいようですが「掃除するスタッフが感染しない」その点が大きな選んだ判断基準です
なお、具体的な掃除方法は別記事で解説をしています 普段の掃除とは異なる保健所がオススメする掃除方法です 興味がある方は別記事を御覧ください リンクは記事の最後です
最初に紹介するのはスタッフが身に付けるものからです
レインコート 上下
衣服が汚れない 感染されないためにレインコートを着用します 暑くて蒸れますが長時間ではありません 必ず着用してください
制服などの上に着ます 写真の左がズボン、右がレインコートです 上下で着てください 汚物はちょっとした拍子で跳ね上がります 上下を着ることで安心です どちらも100均で購入しています もちろん、汚物処理終了後は廃棄となります
靴カバー
必ず必要なものです
特に床に汚物がある場合は防御として大切なアイテムとなります
床は多くの場合、広い範囲で汚染されている確率が高くなります 以前聞いた話ですが、保健所の実験では2m四方ほど広く細かく散らばるそうです 間違えて通常の靴で踏んで、そのままホールや調理場に出てしまうと感染が一気に広がります 靴カバーをすることでかなり防ぐことができます 写真のものはダイソーで購入できますが、保健所ではビニール袋で足を包む方法を教えてもらいました ビニール袋で足を包む場合は靴ごとビニール袋で包んで輪ゴムでとめる方法をとります 滑りやすいので注意が必要ですが十分に代用はできます
手袋 A
手袋は二種類を用意しています 最初にするのは厚手のキッチン用の手袋です 掃除用でもなにようでも構いません できる限り、手首が隠れるくらいの長さがあるものを探してください 写真のものはダイソーです 生地も厚めで十分な長さがあります もちろん、使い捨てとなります
手袋 B
薄手の手袋を用意します できる限り大きめが良いと思います 枚数は5組(10枚)ほどあれば良いでしょう 100均で購入できます
この手袋Bは手袋A上に着用します その際、手袋Bは二枚重ねます
わかりにくいので順番を言うと・・・最初に
手袋A
手袋B
手袋B
と三枚着用となります 一番外側の手袋Bは作業の間に汚れたらこまめに捨てます 汚物に直接触れた場合はすぐに捨ててください
マスク
マスクです
顔を防ぐ意味でも有効です 窓開けして新鮮な空気を取り入れるのが基本ですが、念のために空気感染を防げます 100均、ダイソーで購入しました
身に付けるものは以上です しっかりと身を防御して作業に取り掛かります では器具を見てゆきましょう
ゴミ袋
三枚用意します
ゴミ箱を用意して2枚をセットします その中に汚物や器具などを捨てて消毒液をふりかけて口を閉じます 後に最後の一枚のゴミ袋に入れます 大きさは余裕のある大きめの袋が良いでしょう 写真は3枚とも90リットルのゴミ袋です 90リットルは100均にもあります 10枚入が多いようです ただし残念ながら厚みが薄めです 3枚以上重ねてできる限り安全にしましょう 途中で破けては大変なことになります 汚物を床に再び広げるなんて想像もしたくありません・・・ 口をしっかり結ぶことの大切です
ホウキ ちりとり
セットで100円です 長さは長くありませんが、汚物を集めるのには事欠かきません 短いほうが逆に使いやすいくらいです また、汚物キットをまとめて保存する際もコンパクトにまとまって便利です ほうき ちりとりも使い捨てが原則です
トング
意外と使えるのがトングです 手で掴むの嫌だなと思えるものでも気楽に掴んで捨てられます とても役立つグッツです
長さがいろいろなものが販売されていますが、一番長いものを用意しています
トングは、かなりオススメです 床を拭くなども雑巾やキチンタオルをつまんでトングで拭くことができます 力も入りきちんと拭けます
必ず用意しておきたい掃除用具です ダイソーで100円です
バケツ
水拭きをする際などに必要です 特に座敷などで処理をしなくてはいけない場合は重宝します
ハイター液はペットボトルで作ります バケツで作ると計量が大変です また、バケツは使用中の道具の置き場などでも活用できます なにかと便利な道具です 大きめのものではなく小型のもので十分です ダイソーで100円です
キッチンペーパー
写真ではわかりにくいのですが3セット入っています 大量に使いますので多めの用意が肝心です ロール式は片手では取れませんのでオススメできません 汚物を集める際に大活躍をします また、ハイター液で掃除をする際には汚物の周りを囲んでハイター液をかけます その際も、このキッチンペーパーを使用します 手やシューズカバーも拭けます 壁やドアノブのどもきれいに消毒できます 具体的な掃除のやり方は別記事で特集しています この記事の最後でリンクできます
新聞紙を用意したこともありますが、とても苦戦をします 寄せ集めができませんし拭き掃除には不向きです
100円でキッチンペーパーを多めに用意することは、今回の汚物処理ではとても大切なこととなります
キチンタオルは種類が豊富です 下記のリンクで安いものを探して利用するのも一つの手立てです リンクは楽天です
キッチンペーパー
漂白剤 自塩素酸ナトリウム
ハイター液です 薄めて使います 薄め方は別記事で解説をします 実はハイターやブリーチなどには濃度があります あまり安いものは薄めが多いようです ブランド品のハイターでも150円前後で購入できます 確実に消毒をするためにもブランド品(大手が作っているもの)を使用しましょう
キッチン用のブリーチです キッチンハイターとともに有名ですね
業務用は三本セットです 私はこれを普段オススメしています
ペットボトル 三本
ハイター液を簡単に作ることが出来ます 保健所や厚生労働省がオススメしている作り方です 詳しくは別記事で解説をしますが、手早くハイター液を作れるスグレモノです
雑巾
キッチンペーパーなどでは対処しにくいところで使います 畳などではキッチンペーパーですと強く拭けません 雑巾ですと力を入れて拭いても切れたりしません 使い分けをしてみてください ダイソーで三枚、100円です
張り紙
忘れがちですが、トイレなどを一時的に使用禁止にするために使用します 用意しておくと便利です 二枚か三枚あれば十分です お客様が出入りしていると作業がはかどりません 一時的でも集中して掃除をしたいものです
すべてのまとめた写真
箱の中に収納をして、わかりやすいところに置きます スタッフに予め説明や練習をさせるのが大切です 飲食店のバックヤードは狭いのが常です コンパクトに収納できるものを用意して、いざと言うときにすぐに取り出せる工夫をしてください
汚物処理キットは実は販売されています 大手企業花王さんが販売しています 簡単な内容で少し物足りないですが、基本の防護という意味合いでは有効だと思います リンクは楽天です
まとめ
合計金額は1500円程度です 1500円の食中毒対策 安いと思います
ウイルスはあなたが思うよりも強力な感染力です そして見えない敵です いつ、どこで、どんな風に食材に付着するか想像も出来ません 大丈夫だろうと安易に思うことは危険です 防御、対策が不可欠です 安全な食を提供することは、ただ単に美味しい物を提供することよりも大切なことです 食中毒は「毒」なのです 字の通り人を毒で犯します 子供やお年寄りは死亡することもあります 食中毒を是非とも防いでください 予め用意をして、手早く対処をする 経営者、料理人の大きな責任です 汚物キットはそんな最初の一歩です
参考までにアルコール消毒はノロウイルスには効果がないと言われて来ましたが、近頃、弱酸性に変えることで、ちなみに今までは中性です 効果があるアルコールが販売されました いくつか紹介をしておきます 大手のサラヤなど種類も増えて来ました
業務用です 大量でお値段は数万円ですが、お得です
家庭用のサイズです ノロパンチは近頃、ホームセンターなどでも見かけます お手頃でスプレー入です
汚物清掃の具体的なやり方をまとめました 汚物処理キットを使って掃除をする手順です ぜひご覧ください
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