とら書のブログ
10.62016
和食の包丁 銀三を考える 錆びない包丁 使わなきゃ損 切れ味 刃持ち抜群
和包丁はご存知のように
- 出刃
- 柳刃
- 薄刃
と3種類あります
もちろんその他にも「うなぎ包丁」「ふぐ引き」「あい出刃」や「むき包丁」などもありますが、メインの包丁は3種類です ほとんど、この三本で用が足ります 三本以上を揃えるのは、必要のある方やこだわりたい方が多いと思います 基本は三本で十分です
さて、この三種類も作り方が複数あります
- かすみ
- 青
- 本焼き
かすみが一番安く3万円前後、本焼きだと10万円ほどの価格となります 本焼きの作り方は日本刀と同じ作り方で作られます その為、切れ味や刃の持ちが大変に良くなります
熟練した板前だと本焼きを使っている方をよく見かけます 一般的にはかすみの包丁がオーソドックスな包丁となります
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錆び
どちらにしても!これらの包丁は必ず、錆びます
本焼き カスミ 青 すべて錆びます
手入れをしなければ、どんどん錆びてしまいます
深い錆に冒されると元にももすことはできません
10万円ても、2万円でも変わりなく錆びに弱いのが現状です
高い包丁も宝の持ち腐れになってしまいます
錆びの保存時の対策をついでに書いておきます
- ジャンプの間で包丁をこする
- 椿油で拭く
- サラダ油で拭く
ジャンプというのは雑誌の油を付ける意味合いです 新聞でも効果あります
椿油とサラダ油は当然ですね 錆びにくくなります
錆びた場合は
包丁屋で購入する「消しゴム」を買う
グライダーで磨く
ピカールを使う
でしょうか・・・グライダーは荒治療です 消しゴムは「包丁磨き」の道具です
昔はへちまやタオルで磨き粉でこするのが主流でした
価格:650円 |
ステンレス
しかし、考えてみれば家庭の包丁は錆びませんね 理由は簡単 ステンレスだからです
なぜ、業務用の包丁をステンレスにしないのでしょうか?
その理由は刃の持ちにあります 研いだあと、直ぐに切れなくなってしまいます そして、研ぎにくいのが難点です
それと、もう一つの最大の理由は板前のこだわりです ステンレスを包丁として認めていません
銀三
さて私は、本焼きの包丁を「ヤナギ、ふぐ引き、
もちろん、刃持ちがよく、気持ちよく仕事ができます
出刃は本焼きがありません 本焼きは硬いので力を入れる作業が多い出刃は作れないのです
しかし今、そんな私のお勧めはステレスの包丁です
若い職人にも大いに進めています
実はステンレスと言っても少し異なる種類のステンレス「銀三」です
時代劇の人の名前のようですね「銀三」
しかし、優れもののステンレスの種類です
私も実際に使っています
この銀三 実に使いやすい良い包丁です ほとんど、和包丁として遜色ありません
銀三の価格 最初に気になる価格ですが、先日、買った出刃は4万円でした 本焼きの包丁半額、霞包丁の倍の値段です
次に銀三の使いやすさです これがなかなかの優れもので
- 刃が付きやすい
- 刃持ちがいい
- サビない
刃付きに関しては、和包丁の基本の研ぎ方で問題ありません 本焼きの包丁と比べればはるかに楽に刃が付きます
刃持ちがいいのは、本焼きの包丁にはかないませんが、
サビないことは、当たり前です(実際は錆びにくいというのがメーカーの説明です)
濡れたままの状態で放置して、
銀三ってそもそも何
そもそも銀三ってなんなのでしよう 銀三はステンレスの種類です
ステンレスを研究して研ぎやすさ、刃持ちを考えて作られています 普通のステンレスとは全くちがいます
詳しく言うと…
正式名は銀紙3号鋼といいます 硬い鋼材です 日立金属が製造しました
衝撃には弱い性質ですが、
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銀三の買える店
多くの包丁屋で買えるようになりました 種類も豊富です
出刃 柳 薄刃とすべて購入可能です
私の個人的な意見ですが・・・
10万円の本焼きよりも使いやすい
これが本音です
無人島にもってゆく1本の包丁なら「銀三」です(笑)
包丁は人を見ます 手入れや、愛情が大切です
こだわりだけではなく、良いものは良い
是非、使ってみてください
さて、もう少し・・・
包丁の柄についても思うことがあります
和包丁は木の柄が多いです 良い包丁だと、黒檀や水牛などでしょうか
私は、できるなら柄もステンレスが良いと考えます
理由は衛生面です
大腸菌、
包丁の柄がステンレスだと、
近頃、洗浄機も増えました 75度以上ですすぎを行います 殺菌効果抜群です
あなたの包丁、一度、試しに木の柄の匂いを嗅いでみてください
臭い匂いが結構してます これが無くなります
洋食の世界では以前から柄ステンレスが主流です
和食でも変更が望まれます
皆さん是非、使ってみてください ステンレスの柄
若い職人さんは特に使ってみてください
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