とら書のブログ
8.202017
飲食店の経営入門 第6回 その家賃高くない?あなたの適正家賃を考える
飲食店の家賃
店舗を自己所有ではなく賃貸で借りて経営をする飲食店は多くあります 80%以上がそのような形態をとっていると思います 家賃は自分では決められません その建物のオーナーが家賃の金額を設定して、それに従って家賃を入居者が支払います
飲食店にとって家賃は経営に大きく影響をします 今回は飲食店の家賃に関してみてゆきます
[ad#ad1]
家賃の設定金額
飲食店の家賃設定は店子(借りている飲食店)が決めることはできません
基本的には大家(貸している会社や個人)がその地域の相場や環境、建物の状況を考えて家賃の金額を設定します
残念ですが、店子は言いなりになるしかありません
多少の交渉はできたとしても大家の立場からすると「嫌なら入居するな」が前提の話となります
大家の高い 安いの基準
ほとんどのケースでは家賃はその地域の平均的な金額となっているはずです
高い安いがあってもびっくりするような金額の設定は通常は見られません もし、高いとしてもそれなりの理由があって設定されているはずです 大家は不動産屋などを通して相場を研究をして、賃貸の家賃を決めます 当然ですが高い家賃のほうが利益はありますが、入居がその分減る可能性があります
大家としても「高い」「安い」は経営にかかわる大きな問題となります
では店子は家賃の高い安いをどの様に考えるのか?
それが今回の大切なポイントとなります
店子である飲食店の経営者が家賃を考えるとき「高い」「安い」の判断をどの様に考えればよいのか?
それは「売り上げに対しての家賃」です
売り上げに対しての家賃が高いか安いかを考えてゆくのが大切です
例で考えますと
「近頃の売り上げは月500万円・・・やちんが50万円」としてこの50万円が高いのか安いのか・・・それを考えます
適正な数字に経営をすることで、健全な経営になってゆきます
家賃に対しての売り上げ これが今回の主題です
では売り上げとは何でしょう?
簡単ですね 売り上げは売った金額ですね
飲食店では料理や飲料を売った金額です 先ほどの例では500万円が1カ月の売り上げでした
この売り上げから家賃を支払うこととなります 実際には家賃だけではなく電気代や人件費、仕入れの金額なども支払いをします
そして最後に残るのが
「利益」なります
「利益」がなければ経営は奉仕になってしまします 大切な利益を守るために、今回は家賃のことを把握してみましょう
適正な家賃
あなたの店の適正な家賃は
売り上げの10%
10%があなたが支払える適正な家賃となります
500万円の売り上げならば10%の50万円
です
もし
大家設定の家賃が50万よりも多いならば「あなたにとって適正な家賃」ではありません
もし
大家設定の家賃が50万よりも少ないならば「あなたにとって適正な家賃」となります
逆に言えば「適正な家賃」は「売り上げが適正化」と言うことになります
当然、売り上げが良ければ大家設定の家賃よりも多くの金額が「適正家賃」となります
家賃を考える時
今回大切なことは、家賃ありきではなく、売り上げありきの考え方です このことが飲食店ではとても大切です
売り上げに対する家賃比率が何パーセントなのか?
10%以内であるか
是非計算をしてみてください
基本的には10%以内であれば合格です
しかし私が目標としておすすめしているのは5から8%です
もし売り上げに対して10%を超えていたら
出来ることは限られます
売り上げを増やす
大家と家賃交渉をする
他の経費を減らす(人件 原価 光熱など)
店をたたむ
あくまでも10%を超えていたら「緊急事態」であると考えて対処をしていきます
まとめ
家賃を売り上げに対して適正か適正ではないか、見てきました 売り上げから支払われる「家賃」「原価」「光熱費」「人件費」「販売促進」「消耗費」「償却」などはすべて決まりがあります その決まりの中に収めることが「飲食店の経営」です
「原価」は下記の記事で特集を書いています
[ad#ad1]